『たまプラーザの可能性』

暮らす

時代の変化に合わせながら地元のハブとして成長し続けてきた昭和調剤薬局さま。地元を一番理解する小松さまに、たまプラーザの魅力とこれからの展望についてお聞きします。

時代の変化に適応しながら繁栄してきた

「昭和調剤薬局」は創業者である父親と昭和薬科大学出身者の数名で、たまプラーザに開業し50年続いている老舗の調剤薬局です。50年前はベビーブームの時代だったこともあり、粉ミルクやベビーカー、紙おむつといった物を提供しながら、子育て世代のお母さんたちの集いの場となっていました。調剤薬局というよりは、雑貨屋さん、街の便利屋さんというイメージですね。また、昔は本当に不便な街だったので、買いだめをする子育て世代への商品を提供したり、社員寮や学生寮にトイレットペーパーなどの日用品を配達する機能がありました。それが、時代背景とともに「買いたいときに買う」スタイルに変わっていったことで、そのままの事業スタイルでは難しくなったのです。同じくお薬も、薬局で買うよりも病院でもらうスタイルに変化していきました。時代の流れに合わせて、タイミングよく調剤薬局に特化した薬局に変える判断ができたのは良かったですね。

全ては地元たまプラーザのために

私は30年近くたまプラーザに住んでいますが、都内から越してきた当時は駅も小さく雑草だらけの街でした。ただ、自分で調べているうちに、自然色のある素晴らしい土地や商店街があることと、多くの人々がその良さを知らないことに気がつきました。こうして、地元を良くするための活動をスタートさせました。今では商店会のお手伝いを始めて20年、会長になって14年ほど経過しましたが、当時は活動費もないし、区役所に行っても誰ですかと追い返されることもあるし、下積みでの苦労は多かったですね。ただ、これらの経験を通して言えることは、地域貢献をしていくためには、実際に参加してコミュニケーションを取ったり行動をともにすることで深まりができて、仲間も増えていくということです。今でこそコロナによって少人数でやっていますが、第一・第三日曜日の朝8時からは清掃活動を行っています。自治会さんや住民も参加して大人数でやると楽しいですよ。地元の企業さんとも交流を持ちたいので、人数制限なく開催できることを心待ちにしています。

たまプラーザの良さは「失敗談がない」こと

これまでバブル崩壊やリーマンショックと色んなことが起きてきましたが、今回のコロナほど打撃を受けたのは初めてでした。震災で建物が壊れたりと物的な損害が出たわけではないですが、心がボロボロになっていますよね。それを打破するにはやはり、起爆剤となるような楽しいことが必要だと思います。この周辺は子育て世代や若い人が多く、青葉区の平均年齢も30代です。あと、この街の一番の良さは「大きな失敗談がない」ことなんです。曲がった先入観がないので、達成感を味わいながら新しい仕組みをつくり、それらを有効的に活用できるポテンシャルがあります。先ずはやってみないと分からないので、実験場としてどんどんチャレンジをしてきたいですね。何もチャレンジしないままだと、ただの住みやすい静かな街で終わってしまうので。これからはこのリソースをどう活かすのかが重要だと思うので、イトゥアーノにも是非、新しい風をつくってほしいと考えています。

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